用語集

アーティスティック・リサーチ

アーティストが問いを立て、制作プロセスを通じて探究する研究方法論。「答え」ではなく「問いの深化」を目的とし、正解のない課題に向き合うビジネスの探究プロセスに直接応用できる思考様式。

アートベースド・ラーニング

アートの制作・鑑賞・探究のプロセスを、組織学習や能力開発の方法論として活用するアプローチ。認知的・情意的・身体的な学習を統合し、言語化できない知識の獲得と創造的思考の育成に特に有効とされる。

アート思考(Art Thinking)

自分の内側から湧き上がる興味や関心を起点に、既存の枠組みにとらわれず探究を続ける創造的思考法。

コンセプトアート(Concept Art)

作品の物質的形態よりもアイデア(コンセプト)そのものを芸術とする思考様式。ビジネスにおける問いの設計と、意味の創造に直接接続する概念。

ネガティブ・ケイパビリティ

不確実さや曖昧さの中に留まり、安易な答えに飛びつかない能力。詩人ジョン・キーツが1817年に提唱した概念。

ネガティブ・ケイパビリティとリーダーシップ

不確実さや曖昧さの中に留まり、安易な答えに飛びつかない能力。詩人ジョン・キーツが1817年の書簡で提唱した概念が、現代のリーダーシップ論において「創造性と深い洞察を生む力」として再評価されている。

ブリコラージュとは?即興的創造がビジネスにもたらす力

手元にある素材で即興的に問題を解決する思考法。文化人類学者レヴィ=ストロースが提唱し、スタートアップや新規事業開発の現場で再注目される創造的アプローチ。

レディメイド(Readymade)

既製品をそのままアート作品として提示する手法。マルセル・デュシャンが20世紀初頭に確立し、アートの定義を根底から覆した概念。

異化(デファミリアリゼーション)

見慣れたものを「見慣れないもの」として提示し、自動化された知覚を更新する技法。ロシア・フォルマリズムの文学理論家シクロフスキーが1917年に提唱。

異化(デファミリアリゼーション)のビジネス活用

見慣れたものを「見慣れないもの」として意図的に提示する技法。ヴィクトル・シクロフスキーが1917年に提唱した文学理論の概念が、ビジネスの前提を問い直すアート思考の実践手法として応用される。

現代アート(Contemporary Art)

1960年代以降に生まれた美術の総称。「美しさ」より「問い」を中心に置くアートの現代的形態と、ビジネスパーソンが知るべき世界観を解説する。

審美的知性(エステティック・インテリジェンス)

ビジネスにおける「美しさを見極める力」。ハーバード・ビジネス・スクールのPauline Brown教授が提唱した、感性と分析を統合するビジネスインテリジェンスの概念。

崇高(サブライム)

圧倒的なスケールや力によって畏怖と感動を同時に引き起こす美学的概念。エドマンド・バークとカントが体系化し、現代のブランド戦略やイノベーションの文脈でも注目される。

創造的自信(Creative Confidence)

「自分にも創造的な能力がある」という信念。IDEO創設者David Kelleyが提唱した概念。

創造的破壊(Creative Destruction)

経済学者ヨーゼフ・シュンペーターが提唱した資本主義の本質を表す概念。既存の経済構造が内部から絶えず破壊され、新しい構造が生み出されるプロセス。アート思考における「問いの更新」と構造的に共鳴する。

美的感受性

美しさ・醜さ・違和感・調和を感じ取る感覚的な能力。ビジネスにおいては、顧客の感覚的体験の質を設計し、言語化できない価値を見抜くアート思考の核心スキル。

美的経験(Aesthetic Experience)

日常的な知覚とは質的に異なる、深く統一された感覚的・知的・感情的な体験。哲学者ジョン・デューイが『経験としての芸術』(1934年)で体系化し、現代の経験価値設計やサービスデザインの理論的基盤となっている。

侘び寂び(Wabi-Sabi)

不完全さ、無常、未完成の中に美を見出す日本の美意識。アート思考における「完璧を求めない」姿勢の哲学的基盤。